三年後くらいに同棲したい

いつか出来る予定の彼女との同棲のために貯金をしたり振られないようにメンタルを鍛えたり女子力を上げたりするブログ。

アカネヒメ物語

徳間文庫さんから出ている「アカネヒメ物語」(村山早紀・著)を読みました。
村山早紀先生の本は子どもの頃から好きで、たまーに少しずつ読んでいます。
なかなか読書をする時間が取れませんが、kindleで移動時間や寝る前、隙間時間に読み進めています。

この本は2000年代に子ども向けの軽装版で全5巻で出ていたシリーズに、新たに書き下ろし1作を加え、大人も読みやすいよう漢字を増やしたり、作者が手を入れ直してくれた本です。
子ども向けの、小学生くらいの子の悩みに寄り添いつつ、どこか懐かしさを感じる優しい本になっています。

風早の街に越してきた女の子「はるひ」と、公園の桜の木をよりしろにしている子どもの神様「アカネヒメ」が身の回りの人達を少しだけ幸せにしたり、不思議な出来事に遭遇するお話です。
ラストは少しだけ切ないのですが、村山先生特有の、人類の未来への希望が詰まっています。
最後のシーンの舞台になっている場所(?)は私の好きな世界で、同著者の他のシリーズでもたまに出てきます。

元が子ども向けなので読みやすく、内容が少し幼く感じる部分もありますが、ほっこりと癒されることが出来ました。
子ども達がどのような目線で世界を見ているのか、大人になると忘れてしまうので、同じ世界に生きる小さな子達への優しい視線を思い出すという意味でも、素敵な一冊でした。